宮田あやこ 新作レコーディング始まる!
宮田あやこの歌を楽しんでくださっている皆様、大変大変永らくお待たせしました。10年ぶりのアルバム・レコーディング中です。10年は一昔とよく言われるけど今の時代は万事がスピードアップしているのでこの10年間はあっという間だった。アルバムを作りたいという思いは常にあふれんばかりにあって、毎日のライブ、新しいレパートリー等もアルバムを作るための貴重な実験の場だった。しかしアルバムは熟れた果実が木から落ちるように生み出されるということもあらためて分かった。この10年間はきっと必要な時間だったのだろう。
北海道札幌で録音するということはハンディを多く抱える。まず本格的な録音スタジオがないこと。今まで使用してきた札幌芸術の森練習ルームも環境こそ良いけれど、録音スタジオとして使用するには問題を抱えすぎていて今回は早々に見送りを決めていた。北海道各地を何年も前から捜していたのだけれど見つからず、ある札幌のホールにほぼ決定しようとしていた。そこへ北海道新聞の記事。ファンハウスレコード社が総工費17億円かけて1994年に作ったスタジオを地元イベンターWESSと松山千春が共同で新会社を4月に設立して買い取ったとそこには記されていた。WESSの小島紳次郎社長は地元の音楽振興を深く考えている方なのでこれは願ってもない話とピーンと来て早速小島氏に連絡をとった。
小島氏にお会いしたところ、会社を発足させたばかりなのでまだ具体的な条件は決めていないけれど、地元の音楽家にはどんどん使ってほしいとのこと。おまけに一度音を出してみたらとスタジオを無料で使わせてくれる大サービス(ファンハウス時代使用代金は一日60万円)。スタジオに到着してみてさらにびっくり「管理人です」と挨拶してくださったのがこの3月までFMノースウエーブの副社長だった高瀬清志さん。ノースウエーブを創設時より築いた方でデビュー前の宇多田ヒカルをDJで起用したり業界では知る人ぞ知る辣腕を振るった方。しかしそんなことより僕とあやこにとっては、1970年代後半札幌で活動していたスパニッシュ・ムーンのリーダーとして作詞/作曲ヴォーカルを担当していた才能あふれる高瀬さん。彼らを聞きに何度もコンサートに足を運んだものだ。高瀬さんのような方が運営する芸森スタジオ。きっと北海道の音楽文化に大きく貢献してくれることだろう。芸森スタジオを詳しく知りたい方はどうぞ。
http://www.geimori-st.jp/
今回の録音参加メンバーは豊口健(ピアノ/アコーディオン/編曲)加藤真一(コントラバス)山本敏嗣(Eギター/ガットギター)録音エンジニア小竹直樹。何度も共演しあやこの世界を理解してくれている音楽家に依頼した。北海道奈井江町出身加藤真一さんは東京からの参加。マイクスターン参加のソロアルバム、ベースソロのアルバム等数多くのアルバムを発表。その正確なプレーとアルコ(弓を使った奏法)の美しさは折り紙つき。松任谷由実&クレイジー・キャッツの「STILL CRAZY FOR YOU」の基本的なベースは彼が弾いている。彼の使っているベースは1837年にウイーンで製作されたものらしいのだけど、スタジオ(北海道)の環境になじむほどに素晴らしく鳴りはじめた。アコースティック楽器にとっては北海道は最高の場所。

あやこは10年ぶりの録音だったけれど、「レコーディング大好き!」な人なので、いい歌が録れたと思う。「思う」というのはまだスタジオのモニタースピーカーでしか聴いていなく、現在録音テープを小竹氏がラフミックス作業中のため。GERSHWINか我が家の聴きなれたオーディオセットで聴いて初めて冷静に聴ける。いい歌に録れているか楽しみと同時に緊張の時間だ。スタジオ録音の奇跡には期待しない。普段のGERSHWINでの歌が再現されればそれで満足、と考えている。
今回は途中経過報告。面白いエピソード数多くあるので、またレポートします。


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