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Dream a little dream 皆さんからのご意見

「Dream a little dream」には多くのリスナーの方たちから感想を戴いた。その多くは宮田あやこの以前の作品やライブを実際に聴いている方で、メディアの批評家たちとは明らかに一線を画した感想であった。そのほんの1部をご紹介しよう。

「まずは、ジャケットデザインよし、パッケージよしで、つい手にとってみたくなります。グッドです。素晴らしいです。いわゆる「美人ジャケ」は、ボクも何十枚かLPで持って いますが,それらに比べても、見劣りしないどころか、それらのなかに混ぜても存在感があります。」
「そして内容も、相変わらずソフトで艶やかで、暖かみのある声が数々の人生経験を経て、一段と説得力を増して います。粋でお洒落でスマートで・・・と歌の文句のようなできばえです。」
「スローナンバーも多く、それは、音程とかリズム感といったシンガーとしての資質を問われる危険な選曲ですが、敢えて、それを実行しているところに、自信を感じますし、安心して聴けるできになっているところに凄さを感じます。しかし、僕としては1,4,6のミディアムテンポの曲の方にあやこさんの魅力があるのではないかと思っています。」
「バックのピアノ、ギターのソロも実にいい雰囲気のソロで彩を添えて います。彼らのような中堅からベテランの域に入ろうかというミュージシャンの実力を、もっと日本中に知らしめたいものです。」

新聞社の文化講座でジャズを教えるなど、北海道ジャズの発展に尽力しておられるTM氏からの感想がいの一番にやってきた。50年以上ジャズを聴き続けトップミュージシャンとの交流も深い氏からの感想は本当に嬉しかった。特にジャケットデザインに関しては大冒険だったのでお褒め戴き正直ほっとした。

「届きました。聞きました。SEには驚きましたが、いい仕上がりですね。あたたかいムードを感じます。デザインもベネトンみたいでモードっぽい。きれいですね。」
共演のベーシスト加藤真一さんからのメール。ジャケット気に入っていただけたようだ。

「ジャケットデザイン渋谷系ですね」
ブライアン・ウイルソン信奉者お茶の水深瀬氏のジャケットに関しての発言

「すごく」素敵で聞き惚れて います。LOVE ME DOが大人の味つけでドキドキしました。」
大阪の如子さんからの感想。ありがとうございます。今作の「LOVE ME DO」はちょっとした自信作なのだが、なかなか感想をいただけない。どうしてだろう?嬉しいご意見だった。

「宮田あやこさんの温かく可愛く、ほんの少しハスキーな歌がとても好きです。バックのピアノをはじめとしてよい和が感じられます。「ロッカバイ」につづく大切な1枚になります。」
神奈川県正好さんからの感想。心温まる感想どうもありがとうございました。

「今回、彼女のアルバムを聞いて僕が感じたことは、決していわゆるジャズっぽく、本物っぽく歌うような背伸びしたジャズではなく、しっかりと地に足のついた音楽だということ。等身大の歌手として、地元札幌に根ざした音楽がここにある。音楽は東京に出なきゃできないという人も多くたくさんの人が上京してきている。しかし、札幌は音楽的にも素晴らしい環境があり、さらに、最高の大自然と食の宝庫がある。」
かつて青春時代を札幌で過ごした埼玉のざるにめろんさんのブログでの感想。あやこの歌の芯をしっかり聴いてくださっている。必ずしも音楽家がジャンルに帰属するとは限らない。本来自由なはず。他の誰でもない宮田あやこの歌が「Dream a little dream」 では聴ける。

「今回のアルバム、全然聴き手に媚びていない。あやこさんが好きな歌をみんなに好きになってもらうように作っている」
裕子さんからのご意見。そうですね、これでも結構コマーシャル(わかりやすく)に作っているつもりなのだが、たしかにサービス精神は足りないかも。どんなに多くの言葉を費やすよりも、正論を振りかざすよりも、1曲のポップソングが人生の真理を語り、僕らは頭をたれるだけ、ということが音楽のマジックにはある。そんな曲をこれからも歌い続けたい。

「まさに、あやこさんがライブで聴かせてくれているようなCDです。ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。つややかで若々しいあやこさんの歌声がとても素敵です。デジタル録音の持つ原音再生と、アナログの持つまろやかさが理想的にMIXされましたね。The Beatlesの作品が2曲も挿入されているのには驚きました。絶妙なアレンジとあやこさんのグルーヴが最高です。」
クリフ・リチャード&シャドウズの研究家eugeneさんからの感想。常々あやこの声帯は日本人のものではないと持論を展開される氏は30年前の歌声を知っている。

「ROCKABYE 、DREAM A LITTLE DREAM・・アコちゃんの歌声はあの時のままだね。とりわけビートルズの2曲のスタンダードソングが気に入りました。あやこワールドですね。」
30年前一緒に演奏活動をおこなっていたマイク・ダン氏&靖子さんからも嬉しいお便りが。マイクはあやことの活動をパラシュートと並行しておこなっていたっけ。彼はヴォーカルも人柄も温かみがあって本当に素晴らしい。

熊本の江藤さん。徹底的にオーディオを追求する彼からのとりあえずメールをご紹介しよう。これでもずいぶん省略した。江藤さん勝手に編集してごめんなさい。メイン・システムで一回聴いただけでこの感想。新たな発見があったらまた教えてください。

「メインのシステムで音を出した瞬間、車内や居間のサブ・システムで聴いた印象とは全く異なることに気が付きました。それは、ハッとするほど、Hi -Fiな音でした。ご存知かもしれませんが、Hi-Fi(ハイファイ)とは、High Fidelityという高忠実度再生を表す言葉の略語で、原音に忠実という意味を持っています。また、オーディオやビジュアルでは(輪郭や細部などのが)明確であることや(映像の)高精細な状態をHigh-Definition(ハイディフィニション)と表現したりしますが、まさにこれに当たるものと思われます。先ほど、通しで1回聴いたのみですが、恐らく、そのひとつの極にあるものと感じました。」
「システム装置はヒートラン(暖機)なしで聴き始めたのですが、高度なシステムでは良質なソースを再生すると、最初硬く重心の高かった音がまろやかにしっとりと重心が下がって行く音の変化がはっきり判ります。「Dream a little dream」でも明確にこの状態が確認できました。さらに、スピーカーのサランネットを外して一音も聴き逃すまいと正対し、パワーアンプのMeterを off、CDトランポート・D/AコンバーターのDisplayをoffにしました。すると、一段、音の鮮度が向上しました。昨今の高級機には機器の照明をoffにすることによって、音声回路への悪影響を排除しさらに音質向上を図る機能が装備されているものがありますが、私のシステムでここまで音の鮮度が向上したことはかつてありませんでした。」
「音の傾向としては、徹底した高解像度。過去、メジャーレーベルで高音質と評判の新譜も数多く聴きましたが、「Dream a little dream」は群を抜いています! オーディオマニアはよく音像の定位や音場の再現を気にしますが、あやこさんのボーカルは常にピタリと一点中央に小さく再現されています。調整不良や低性能のシステムでは俗にビッグマウスという定位不明の大きな口が眼前に浮かびますが、あやこさんはまさにご本人が目の前で歌っているかのようです。(ただし、ラストの曲だけ少し印象が違ったようです)演奏の合間には奏者の息遣いや弦の鳴き音まで聴こえるようです。レコード会社の録音ではここまでとんがった録音は出来ないでしょう。」
「「Dream a little dream」は高解像度ゆえに、その“理想の演奏”に非常に近い位置にあると思います。以前「Rock A Bye」を評し、繊細な素描、写実的な描写で音場を画いているか のようであり、吐息のかかるような自然なナマっぽさがあると記しました。聴く者にやさしく語りかけるようでしたが、「Dream a little dream」は奏者たちが一体となって気迫を前面に押し出 してくるかのようです。聴く者を正対させるようなライブの迫力!高解像度がそれをさらに後押しします。」

今回STUDERミキシング・コンソールの使用を強く薦め、提供してくださった、エンジニア関井久夫さんの感想を最後に。氏の使用しているスピーカーは北海道に数台しかないないというレイオーディオ社製のもの。
「すごいよ!あやこさんが家に来て、そこで歌ってくれているようだ。」

「Dream a little dream」は1部オーディオファンや高級システム使用者だけをうならせるのではなく、どんな状況で聴いても皆さんに音楽が伝わるよう録音の小竹氏にお願いした。いくらでももっとマニアックな録音が可能だったはずだが、小竹氏は納得してくれた。そんな状況下、録音に関しては合格点をいただいたようだ。

「Dream a little dream」はアルバムタイトルが示しているように、派手な仕掛けがあるわけではなく、大向こうを唸らせる歌があるのでもない。音楽は嗜好品だ、今気に入らなくたっていい。でも何年かして再び聴いた時、いい音楽があったなと人々の心の片隅にそっと記憶されていればばそれでいい。いつかこのアルバムが皆さんの心に届くことを願っている。


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「Dream a little dream」 メディアの反応

宮田あやこ「Dream a little dream」への音楽メディアの反応をご紹介したい。

最初に紹介されたのがオーディオ総合誌「STEREO(11月号)」。オーディオ評論の巨匠斎藤宏嗣氏によ名物コーナー「今月の優秀録音」。ジャズ/ポピュラーから選出された9枚のうちの1枚に選ばれた。「メリハリの効いたバックからナチュラルで自然なボーカルが浮き上がり、パート間の分離もよい優秀録音盤」。前作「Rock a bye」でも斎藤氏は年間ベストテンに選出してくださった。今回の高評価も嬉しいものである。この号を最後に斎藤氏は闘病生活に入られこのコーナーをお休みしている。今回メディア関係にCDを発送したのは9月30日。10月19日発売のこの号に掲載されることは出版常識ではありえないはずなのだが、斎藤氏のご厚情で実現したように思う。感謝したい。また一日も早い健康回復と復帰を望みます。

季刊「Audio Accessory(2008WINTER)」では「優秀盤オーディオ・グレード」コーナーで井上良治氏が推薦盤4枚のうち1枚に選出。「熱い思いが伝わってくる歌声で、独自の味わいがあり、潤いがある。スパイスを効かせる感じのベース、歌うようなピアノが印象的。聴き込むほどに引き込まれ、いつしか夢のなかを彷徨う」。3ヶ月で4枚の内1枚に選ばれたのだからこれも高評価。スピーカー開発でも著名な井上氏の感想は心強く嬉しいものだ。

CDジャーナル(20091月号)CDレビューコーナー「じんわり感じる温かさは、重ねた歳月や彼女を救ってきた音楽への思いか」松永記代美氏。

オーディオ月間総合誌「MJ無線と実験(2009年1月号)」。オーディオ評論の重鎮小林貢氏のレビュー。「アナログライクなサウンド・・それだけに加工臭のない自然で純度の高いサウンドを得て、素顔の彼女のヴォーカルが聴ける。ピアノもギターもベースも実に自然な響きが得られ、ヴォーカルとの音量バランスもよく、圧迫感のないサウンドだ。」1頁の1/3のスペースを使っての紹介。自らもジャズレーベルを主宰、日本ジャズの歴史と共にある小林氏の評価はありがたく勇気づけられるものであった。

レコードコレクターズ(2009年1月号)高田敬三氏による「ジャズ/ポピュラー」新作案内。6枚が選ばれたうちの1枚。今回CDを送ったジャズ評論家は2名だけである。高田敬三さんはその1名。長年レコード・コレクター誌のレビューを書いていてジャズ/ポピュラーへの造詣の深さは尊敬に値する方だ。「スタンダード中心にビートルズ、バカラックも歌う。英語の表現など問題点もあるが、優しくぬくもりがありなんとなくひきつけられる歌だ。」
わずか16文字13行約200字のレビューだが、だからこそ書かれる側にとって一語一句に敏感にならざるを得ない。今月の6枚に選んでくださったことには感謝するけれども、看過できない表現が二箇所ある。まず「英語の表現」。「表現」が発音のことだとするとそれは先刻承知している。今や英語は世界の共通語。そこにはたとえばフランス人の英語が、インド人の英語が、そして日本人の英語がある。アメリカにだって様々な英語がある。日本人として出来るだけうそのないようにやるしかない。そんな部分で音楽家として評価されるなら、英語の歌などもうやめよう。ジャズ/スタンダードはアメリカ生まれの音楽で敬意をはらわなければならないのはもちろんだが、猿真似をやっていればいい時代はとっくに終わっている。もう一箇所。「なんとなくひきつけられる」。評論の本質は「説明しづらいこと」をどう表現するかにある。「なんとなく」の部分をを書くのがレビューの仕事のはず。定型的な感想は他の誰の感想よりも気になっていた高田さんのものだっただけに、ちょっぴり残念。

ロック/ポピュラー評論家天辰保文さんは彼自身のブログで紹介してくださった。「ジャズ・アルバムの体裁だがバカラックナンバーやビートルズナンバーもあり、しかもビートルズナンバーでも手垢のついた名曲の数々ではなく「ラヴ・ミー・ドゥー」」「ディス・ボーイ」あたりの選曲に、ちょっとしたこだわりが感じられる。そしてなによりも、過不足のない演奏と歌いっぷりが生み出す心地の良い空白の中にジャズだとかポップスだとかを超えた、歌への強くて暖かい気持ちがのぞいて見えた。」音楽の「なんとなく」をこんな素敵な文章で表現してくださった。天辰さんの文章からは音楽家の芽を摘み取らない暖かな視点をいつも感じる。

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