VIVIDな音楽家たち
最近GERSHWINには若手音楽家がライブにプライベイトにと訪れてくれる。
3月1日に「白に還るひととき」と題されたライブは東京からiora(アイオラ)札幌(石狩)在住のシンガー&ソングライター田野崎文さんの出演。それぞれにメジャーレーベルからの作品を持つ実力派。ioraはiora the caravanという音楽家、芸術家集団でチームを作っている。今回は初の札幌公演ということもあって、周(ギター&ヴォーカル)桃(パーカッション&ヴォーカル)のメンバー二人と即興ペインティングアーティストの神田サオリさんが参加。情熱的で伸びやかな歌と演奏を披露。桃ちゃんの圧倒的ヴォーカル、周くんのパーカシティブなギター、堂々たるライブパフォーマンスは、近いうちにきっと全国に名をとどろかせるであろう予感にあふれていた。田野崎文さんは自作の歌を人柄そのままにホワッと表現。初めて彼女を聴く人でも、どこか懐かしい彼女の世界にたちどころに引き寄せられてしまう。4月には再び拠点を東京に移すそう。頑張って欲しい。神田サオリさんのライブペインティングも素敵だった。音楽により見る見る絵が表情を変える様はワクワクさせられた。様々なイベントで引っ張りだこの売れっ子なのに飾らない、謙虚な物腰には感心した。iora the caravan(今後は田野崎さんも加わるのかな?)その活動は本当に楽しみ。3月10日、11日の渋谷でのコンサートはとっくにチケットSOLD OUTとか、是非一度彼らの世界に触れて欲しい。
小樽在住のシンガー柿本七恵さんはGERSHWINで月一度ていどライブをおこなう。小樽市の観光大使に任命され、北海道新聞にコラムを書き、TVで盛んにオンエアーされる小樽の老舗「あまとう」の「マロンコロン」のCMソングを歌う。「火の町」はじめ楽曲のクオリティも高く、独特の容姿とヴォーカルは一見一聴にあたいする。是非いちどGERSHWIN LIVEにお越しを。現在ニューCD制作中とのこと。
SADDLESという東京で活動するバンドのCDを聴いた。全曲英語で歌われ、事前に知らなければ英米のニューバンドの作品と迷わず思ってしまう。オルタネイティブ・カントリー・ロックとでも呼べばいいのか、60&70’Sの音楽のニュアンスを取り入れ現代の作品として昇華させ、ご機嫌なロックンロールが聴ける。「サドルパル(SADDLE PAL)」という西部劇用語がある。カウボーイ同士の友情をあらわした用語らしいのだが、女性との恋愛より男同士の友愛を大事にするフロンティという男社会の中で自然に生まれた感情(映画を観ればわかること2川本三郎著より)SADDLESもメンバー間の絆の深さを音楽を通して感ずることができる。スマートさがある男くさい音楽だ。
同じタイプのバンドにコスモポリタン・カウボーイズがある。これも東京では絶大な人気があるそうだ。リーダーのHAL宮沢は札幌出身、80年代パラフレーズというバンドで札幌でカリスマ的人気を誇っていた。新譜が発売されるようでこれも楽しみにしている。
札幌在住のバンド スモゥルフィッシュ、sleepy.ab。スモゥルフィッシュは60&70’Sのフォーク&ロックへのオマージュがあり、一曲一曲に良質な手づくりの味わいがある。はっぴーえんどあたりが好きな人にはたまらないバンドだ。曲を書き歌っている磯部君は誠実で温厚な性格、実に熱心に昔の音楽を聴いている。WESS レコードよりアルバムを発表している。
sleepy.abのメンバーでは最初にドラムの津波君と知り合った。センチメンタル・シティ・ロマンスの札幌ライブでドラムをたたいたのが彼。いきなりの抜擢に、難なく確実な演奏でセンチに溶け込んだ。8ビートをあれだけ堂々と刻めるドラマーはここ久しく見た事がない。曲を書き歌っている成山剛くんは若いころのジャクソン・ブラウンやニール・ヤングを髣髴させる風貌で存在自体が音楽のような人だ。風のようなオーラが漂っている。東京のプロ音楽家が「どうやって音を作っているの」と聞きにくるほどの唯一無二な不思議なギターを弾く山内憲介君。ドラマティックにうなるベースと重い8ビートをひたすら刻むリズムをベーシックに浮遊するヴォーカルとギター。めくるめくsleepy.abワールドだ。作品のクオリティも飛びぬけている。たとえば「SCENE」という曲などを聴くたびに、音楽の深さに心打たれる。今や日本屈指のバンドが北海道にある。東京公演も常にソールド・アウト。しかし彼らはメジャーレーベルとの契約を急がないし、拠点も札幌に置いたままだ。アルバムはこれまで6枚発表。現在札幌芸森スタジオにおいて新作録音中。
若手音楽家からの心地よい刺激であやこ&僕も黙ってなんかいられない。。今年は日本語の曲も歌ってみたい。


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