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SKY IS THE LIMIT 21世紀の二宮光

2018年も早四月を迎えた。春は新たな出発の時期でもあるが、別れの季節でもある。

札幌市狸小路3丁目周辺の再開発が進んでいる。再開発といっても札幌駅周辺のように行政がかかわった周到なものではなく、一私企業にゆだねられているようだ。老舗菓子舗「千秋庵」のビルが解体中だし、現在ドン・キホーテが入店するサン・デパート・ビルも今月中に営業を終える。隣接する松竹遊楽館劇場がかつてあった建物のテナントもとうに撤収している。マンションが併設された高層商業ビルになるようだ。


1960年代初めにできたサン・デパートは思い出深い。デパートという名を冠したテナントビルで、様々な店舗が入店していた。どこの楽器店だったのだろう、レコード売り場があった。友人の長尾達君がピーター、ポール&マリーかキングストン・トリオのLPレコードを買いたいというので休日付き合った。当時中学生がアルバムを買うことは命がけだった。試聴室にこもること数時間、結局買ったのか買わなかったのか記憶にないが、PPMを聴くと今でもゲップが出る。

地下にあったカレー店も高校生時からお世話になった。うまかった。一時メインテナントだった電気店YESも重宝した。大型店の道内進出であっという間になくなってしまった。

出発といえば、大谷翔平だろう。素晴らしいピッチングデビューを飾った。100マイルの直球(フォーシーム)、スライダー、カーブ、スプリット・フィンガー・ファースト・ボール(フォーク)を投げ分ける。バッティングも規格外でこの先どこまでの可能性を秘めているのか。
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昭和30年代、少年マガジンに連載されていた「ちかいの魔球(福本和也原作ちばてつや作画)」全9巻は擦り切れるまで読んだ。少年時の宝物だった。主人公はサウスポー投手二宮光。ちばてつやの絵は主人公をきれいに描いた。鼻がツンとしたさわやかな横顔は大谷翔平をどこか思わせる。二宮光は3種類の魔球を発明した。打者の手元でふわっと浮き上がる第一の魔球、球が五つに見える第二の魔球、そして第三は消える魔球。この第3の魔球で肩を壊した二宮光はサンフランシスコ・ジャイアンツ戦で完全試合を達成し、そっと球界を去る。

註 記憶は変質します。サンフランシスコ・ジャイアンツではなくデトロイト・タイガーズ。
  完全試合ではなく完封。ブラッシンゲーム(のちの阪神ブレイザー監督)をきりきり舞いさせたシーンはよく覚えています。肩は第一の魔球の時にすでに痛めていたそうです。

大谷翔平の存在が漫画的とよく言われる。うなづく部分がある。現実的にあり得ないと思われていることに大リーグで挑戦している彼は僕にとって現代の二宮光である。SKY IS THE LIMIT(可能性は無限)、球場でボードを掲げているファンがいた。無事これ名馬、故障なく活躍し僕らを驚かし続けてほしい。


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