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不思議な日

そよぐ風には さわやかな音
花達は咲き 野原を染めた   
ふしぎな 春の日


白い雲並み 踊りながらも
天使や鳥に すがたを変える    
ふしぎな 夏の日


果実は割れた 風の詩人は
星から星へすがたを変える  
ふしぎな 秋の日


眠りはいつも あたたかいもの 
雪はおどけて 街をかくした  
ふしぎな 冬の日

「不思議な日」 作詞松山猛 作曲加藤和彦 歌加藤和彦


加藤和彦氏が1972年に発表した「不思議な日」は宮田あやこがアマチュア時代好んで歌っていた曲で、歌詞を読むと四季の情景を詠んだ歌に聴こえるが、ネヴィル・シュート原作の小説と「手錠のままの脱獄」「招かれざる客」のスタンリー・クレイマー監督が映画化した映画「渚にて(ON THE BEACH)」にインスパイアされてできた歌なのだそうだ。


「渚にて」は世界核戦争が勃発し放射能が世界を滅亡に導き、最後に残されたオーストラリアの地を舞台にした、迫りくる放射能を自覚しつつ平常に暮らそうとする人々を描いた作品である。その普通の生活がより核の恐怖を伝える


2018年9月6日3時7分北海道厚真町あたり深さ37kmを震源とする地震が北海道を襲い、土砂崩れなどで多数の死者を出し北海道全域で地震発生とほぼ同時に電気の供給が止まった。札幌市を例にとれば地域によりバラバラだが、僕の住む住宅街は電気復旧まで40時間かかった。地震後ほぼ一週間たった。今回の停電を検証する専門家の意見から判断すると、北海道電力の初動における何らかのミスがあったようだ。やがて事実が明らかになるだろう。

立地環境に問題があり停止したままの泊原発は一時電源を失った。外部バッテリー電源が作動し、核冷却を維持できたそうだが、もし原発が稼働していたら外部電源で果たして間に合ったのか?対策は万全だったのか?経済効率優先で核の管理に甘さはなかったのか。人間はミスをする生き物である。そもそも核を扱う資格があるのだろうか。また国に責任がないと果たして言い切れるのか。何度愚かさを繰り返せば人間は気づくのだろう。


「試される大地」一時北海道キャンペーンのキャッチフレーズとして使われた。よく意味の分からぬコピーだったが、確かに北海道は国から試される大地であり続けている。拓銀が試しに潰され北海道経済はその後一向に立ち直れない。経産省から知事が送り込まれ、北海道は国の言いなりであり続けている。


地震のあったその日の昼間札幌の中心街を歩いてみた。外国人観光客が所在なさげにたむろし、普段と何も変わらない景色なのに明らかに街から精気が失われていた。美しい自然はそのままに人類が息絶えた「不思議な日」のイメージに札幌の街並みが重なった。誰がその空想を笑えるだろう。

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